読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

大学生が車でアメリカを2週間で1周した1人旅ブログ

大学生の時にアメリカ合衆国を車で単独1周した際の旅行記です。最近大学卒業しました。

MENU

プロローグ:アメリカ一周?

 時は遡ること2013年、8月。アメリカ・シアトルでの1年の留学も終盤に差し掛かり、帰国まで残す所1ヶ月となっていた。大学も終わり地元でやることも大体やって、留学仲間も次々と帰国。そんな中、自分にはあと一つだけやりたい事が残っていた。

 

 

 

それが『車でアメリカ合衆国を一周する』事だった。

 

 

 

実は、アメリカに来てまず車を買った。大学までの通学用という意味もあったが、車社会アメリカ。車が全てだったので、それだけで購入する理由足りたのである。が、アメリカ一周を断行したかった、というのも理由の一つだった。ちなみに23万くらいで購入し、結果的に15万くらいで売ることになる。

 

アメリカでの車旅行は実に楽しい。運転が超楽しい。これはTaco-Timeと並び、心から楽しんだアメリカ文化のひとつであった。だから、アメリカ一周したい、と思うようになったのは自然な成り行きだった。

 

不安はなかったか、というと、実際なかった。それまでにサンフランシスコなどかなりの距離を車で旅行していたし、まあなんとかなるだろう。という謎の自信もあった。ホームステイ先のオヤジもアメリカは車だ主義者だったので、その楽観的な話にものせられた。ネットでもアメリカ浮浪日記 〜アメリカドライブ旅行記です〜のような偉大な先達のサイトを参考にした。

結論:「なんとかなるだろう」

 

 

準備したこと

暇だったし、行くと決めたら早い。まずしたことその1。愛車マーキュリー・ヴィレジャー号の整備だった。それまでにはマフラー脱落、パンク数回、エンジン不調など多数の困難を乗り越えてきたヴィレジャー号。何回か世話になった日系人のエンジニアに預け、$200分ほど整備してもらう。勿論オイル交換はしました。ちなみに、出発前にメーターは65000マイル。

 

f:id:T_TAPER:20150130231824j:plain

愛車・マーキュリー「ヴィレジャー」2000年スポーツモデル。V8。6人乗り。タイミングベルトに異常あり。

 

 

したことその2が、アメリカ旅行者にとって精神的バイブルとされた『イントゥ・ザ・ワイルド』を観賞することだった。全然参考になりませんでした(笑)

真顔でこの映画を出発前に観賞したことは今でも覚えている。全然感動出来なくてイライラしたくらいだった。

 

そしてその3。どう行くか。これが一番重要だった。

とりあえず一周が目的。だが目的があった方がルート策定が楽なのは明らかだった。目的ポイントが決まれば、ルートも決まる。

で、自分にとってアメリカとはどんなイメージだったのか。とにかく強いアメリカ。人類の到達点とも言える科学技術力を有するアメリカ、世界でもっとも雄大な自然を有するアメリカ。ではこれを全部みようと。

 

 

世界最強とは、文字通りの軍事力。これを見ずにアメリカの存在は語れない。

世界最大の戦艦は、かつての大日本帝国海軍の「大和」と「武蔵」だ。しかし今は現存しない。アメリカに沈められたからだ。だが、アメリカに大和級と同格とされる戦艦が今も現存する。しかも4隻。それがアイオワ級戦艦だ。間違いなく世界最強の戦艦の一つアイオワ級は、アメリカ大陸には3隻ある。これを全て見る。

 ついでに戦艦と来たら飛行機。飛行機が生まれた国アメリカ。世界最強の飛行機は何か。現役ならば、ステルス爆撃機、ステルス戦闘機か。ちなみに世界最大の飛行機もアメリカにある。能力で優っていたにも関わらず、採用されなかった試作ステルス戦闘機もある。世界でもっとも美しいとされる飛行機もアメリカにある。世界最速の飛行機もある。数えるとキリがないから、全部見る。これらがまず1つ目。

 

科学技術?科学ってなんだ。すげえ科学技術って言ったら宇宙船でしょ。スペースシャトル。これを見る。てかNASAの本拠地に行く。これがひとつ。テクノロジーっつたらIT。インテル入ってる。Macにも入ってる。行くとなれば、本社しかないでしょ。インテルとアップルの本社行く。これが2つ目。 

 

 

アメリカ自然で一番有名なのがグランドキャニオン。でもみんな行くでしょ?そこでホストファーザーは言った「ユタに行け」と。ユタ州は恐竜の聖地らしい。残念ながら恐竜には興味がないので、微妙にマイナーなアーチズ国立公園に行く。ついでだが、行くならできるだけ多くの州をめぐりたいというのもあった。できるだけ多くの都市を巡る。これが3つめ。

 

 

これらを勘案し、各地に散らばる点と点を繋ぎ合わせると大体ルートが決まってきた。それがコレだ。

 

 

f:id:T_TAPER:20150130231806j:plain

 

 

 この雑な図が唯一のプラン図である。以後、これに従い行動することとなるのである。

 

これをgoogleマップに打ち込むとこうなった。シアトルから南回りでニューヨークまでの往路、7,805km(2日23時間43分)

 

そして復路、ニューヨークからユタ経由でシアトル。

車 5,744 km(2 日, 6 時間, 2 分)

合計 13,549 km 

 

ほぅ・・・

 

ちなみに、期間。これらの計画が大体出来上がる頃には、9月に入っていた。日本の大学は9/20から始まり、帰国のチケットは9/19くらい。とにかく2週間以内、というとりあえずの設定を設けた。だが、Gマップでした結果、総マイル数8000マイル超。これを2週間以内。しかも博物館めぐりやら施設めぐりの予定多数。深くは考えないようにした。

しかしながら、コレ以外何も決めなかった。めんどくさいから

 

といっても、超広い割には合理的な旅が可能なアメリカ。その理由は勿論「フリーウェイ」、無料の高速道路の存在である。アメリカの主要な高速道路はInterstateと呼ばれていて、ざっくり言うとアメリカを縦に貫くインターステイトは西海岸の5番で始まり、東海岸へ行くにつれ15,25,35と大きくなり、ニューヨークとかを貫くI95となる。今回西海岸の最北端シアトルから最南端サンディエゴまではインターステイト5(通称:I5)を使う。一方、横にアメリカを貫くインターステイトは南の10から始まり20,30,40となっていき(大体)、北端のシアトルを横に貫くI90となるわけである。

 

つまり、始めはI5をひたすら南下、最南端サンディエゴにぶち当たったらI10をひたすら東進。で東海岸に抜けたらI95を北上しニューヨークに到達しよう!という、ある意味ほぼ一本道の超分かり易いルートなのだ。ここまで来ると、寄れる都市も殆ど確定してくる訳で、目標となる博物館とかも決まるのだ。

 

 

問題;資金。金は無い。最も金がかかるのは宿泊費。しかし、ネットでレストエリアの存在を知った。かなり怪しいが、そのためのヴィレジャー号である。モーテルは3日に一回くらいに抑える事で、宿泊費を浮かせる計画である。食費は、極限まで抑える。一番カネがかかるのは油代。しかし、ここはアメリカ、なんとかなるだろうとしか考えていなかった。

 

夏真っ盛りのシアトルの夏。最高の夏だった。そして、なんとなく適当に、アメリカ爆走の旅は始まるのであった。

画像の無断転載を禁じます