2013年9月9日 昼過ぎ
戦艦アラバマ記念公園(Alabama Battleship Memorial Park)の主要展示物である戦艦アラバマと飛行機パビリオン、潜水艦ドラムを見学し終え、その辺のだだっ広い芝生のベンチで小休止。周囲には、戦艦アラバマの艦橋から見えた戦車やら大砲が不規則に鎮座していた。
他の客も殆どいなかった為、適当にブラブラしてみるすることにする。
地上展示物
イラク軍 T55。
左奥に見えるのがモービル市街。前編でゴーストタウンのようだ、と形容したが 、結構近代的な町並みなのに人が居なかったためである。ご覧の様に、戦艦アラバマ公園の敷地は無限に広い。そのうち戦車ももっと増えそう。
イラク軍の鹵獲品なだけあってか、扱いは酷くボロボロ。サイドスカートも消滅してるなど気の毒な状態。主砲は戦艦に向けられている。
M60A1 Patton
ここに展示されている戦車の中では最も近代的なMBT。状態も悪くなさそう。
後ろから見るとラジエーターがカッコいい。
もはや主砲が無いM4シャーマン。あらゆるパーツが欠けていて「FURY」のブラピも裸足で逃げ出すような状態だった。
M26 Persing
その他にもアムトラックや120mmAAガンなど数多くのWW2後期〜ベトナム戦争装備が展示してある。これだけでも一見の価値は十分にある。
そして戦艦をバックにすると異常にカッコよく見えるのはアメリカだからだろうか。
まさに山。
B52
まだあります。5年以上運用されいている骨董品レベルの爆撃機、B52。デカい。
レッドストーンSRBM (PGM-11)
昨日、ヒューストンでサターンVの隣に展示していたものと大体同じミサイル/ロケット。
という感じで、順調に大体の展示物を見終わる。
土産物屋にも行ったが、微妙なデザインの物が多かった。種類は結構多く様々な物が売られており、何故か潜水艦ドラムのTシャツを購入。ムカつく顔のタコがドラムを叩いていて、撃沈した数の日章旗がその周りに描かれているという悪趣味極まりないものだった。
土産を購入すると何故か満足してしまい、早々に出発することにした。次の目的地はバージニア州ノーフォークの戦艦ウィスコンシン(またかよ)なのだが、どのルートで行くのか決めあぐねていた。フロリダ経由で行くのか、内陸を進みのか…
とにかく考えていても暑さでロクに脳が機能していなかったので、出発することにする。
さらばアラバマ!!!
追記:戦艦アラバマのお土産
潜水艦ドラムのTシャツ。$12くらい。
表はこのようにおとなしいが…
裏は大分はっちゃけてるので、これを着て遊就館に行くのは相当な困難を伴うだろう
4:27 PM Chevronで給油
2時間ほど車を転がして、安心安全のシェブロンで給油&トイレタイム。便所はそこまで汚くなかったと思う(アメリカ基準)。道中、特に目立ったものはなし。
また今後のルートとしては、フロリダを通過してジャクソンビルの大西洋に出て、そのまま北上してチャールストンかキティーホークの丘に行きたかったのだが、時間が無くなるんじゃないかという謎の恐怖感からアトランタ経由でノーフォークを目指すことにする。
この選択が後に惨劇をもたらすことになる。アメリカ旅行では、
あまり時間に囚われず、行きたいところに行くのが吉
と後にこの件から学習することとなる。
9:34 PM アトランタのコカ・コーラ本社に到達
ひたすらI65を北上して、アトランタに突入。が、すでに夜。弾丸旅行の無常さを思い知る。悔しいので銀行のでっかい広告の前で1人記念撮影をする。
安定の夜間長距離走行のため、外の様子がよく分からない。
Atlantaも危険感をビシビシ感じる都市だった。まあ夜10時ころだと市の中心部でもアジア人とかも結構居てまあ商業都市なんだなーという感じ。何かを待つ黒人集団はチラホラ見かけられた。デカいスーパーなども営業していた。
先を急ぐため、アトランタ観光をした後すぐに出発。
1:00 AM North Carolina Welcome Center
3時間ほど車を走らせ、ヘトヘトになったのでレストエリアで休憩をすることにした。
疲れも溜まっていたので、此処で一泊するかと思案しつつもトイレへ向かう。車はほとんど停まっていなかった。
大のためにトイレに入ったのだが、少しすると全部空いているのにわざわざ隣に入ってきた奴が居たのでそいつが出るのを待ってから致した。嫌な予感がし始める。
そして外に出ると猫が異常に沢山居た。今まで見たことのない光景だった。
そんで煙草を一服しようと灰皿のところで座ってると近づいてくる人影。
煙草乞食か?と思って身構えると、ワシントンからきたのか、どこへ行くんだ、と聞かれノーフォークだ、というと海軍か?と聞かれたりした。
適当に会話してるとなんか咬み合わないところがあったりして面倒なので適当に返してると、友達がトラックで待ってるから会わせてやる的な事を言う。見ると俺の車の隣にピックアップが停まっていてそれのことらしい。窓からハーイしている奴が見える。
で、そいつの友達と話すとウチに来ないか、飯食わないか的なこと言われたので丁重にお断りすると、なんとプレイしないか?と聞いてくるじゃありませんか。ちなみにふたりとも白人40歳くらいでした。おっとなるほどネ、と思い、もう行くわーと切り上げると最後に握手しようと。そうね、握手ね。手に妙な振動を覚える。彼の手にはバイブが握られていた…そいつはすげえいい笑顔だった。
そういえば彼は頻繁にキンタマ弄りをしていた…なんとも言えない感じになり、フランクにバイバイする。
いや普通にいい奴そうだったよ、敵意は感じなかったし。背も俺より低かったし…
完全に油断していて、その後特にこの件については考えないようにする。
これがアメリカかと。
『メリーに首ったけ』というキャメロン・ディアスの映画があるが、その主人公のベン・スティラーがレストエリアでハッテン場に遭遇するシーンがある。あれは今思えばアレはマジだった。多分上野13番ホーム的な何かが、このレストエリアにはあったのだろう。
今後深夜に此処を訪れる諸兄には十分注意して頂きたい。キ○タマおじさんがいるから。
そしてそのレストエリアを後にしれ間もなく、デカいトレーラーを追い抜こうとしたら真横に来たトレーラーの後輪がいきなりバーストして爆発火花散らしているではないか。
かなりの衝撃がワイの車にも伝わって来て、最初は俺の車逝ったかと青ざめを通り越して全てを諦めた気分になる。その後長い間訳の分からない言葉を口走るなど非常に同様した。
恐怖のアメリカ感が一気に増大した夜だった。
ちなみにそのレストエリアで寝ようと思ってたのでなんとか次のレストエリアについた瞬間寝落ちしてしまう…
2:30 AM I-85N Rest Areaに到達
到着即寝落ち。 場所も殆どナビで確認しておらず、まさにココどこだよお休み状態。
疲れがそろそろマックスになりかける。
6日目劇終。
この日の走行距離: 650マイル
通過した州:ミシシッピ州、アラバマ州、ジョージア州、サウスカロライナ州、ノースカロライナ州
泊まった場所:I-85N Rest Area
食事:スニッカーズ、カップラーメン、菓子
ヤバかった度:★★★★☆
累計走行距離:4250マイル(6840キロメートル)