7日目の後半です。前半はこちら↓
7日目前編:ノースカロライナ州〜バージニア州ノーフォーク【戦艦ウィスコンシン編】 - 大学生が車でアメリカ一周した一人旅ブログ
9月11日 4:21 PM 出発
戦艦ウィスコンシンの見学を終え、次の目的地が定まらないままフラフラとバージニア州ノーフォークを出発。
取り敢えず見るものは見よう、ということで方向的にも合致している「アイオワ級戦艦2番艦ニュージャージー*1」があるフィラデルフィアに向かうことが决定。
I95を北上するルートと13号線(一部有料)を通過するルートがあり、時間短縮及びリスクマネジメント(ボルチモア*2を通過するため)の観点から湾岸ルートを選択。
地図だと、結構な距離で海の上を走っていて不安になる。
案の定、海の上に道が延々と続く感じでした。かなり長い。
前後左右、全く陸が見えなくてかなり不安になる道路。千と千尋の電車シーンを思い出す。
カモメが車の横で飛んでいた。
Gmapでも周囲に海だけ。
やっと陸が見えてくる。片側2車線なのに工事していて1車線。少し緊張する。
陸に近づくと、上り車線と下り車線が分離する。
また見辛いが、砂浜におびただしい数のカモメが確認できる。動物パラダイスを予感させる。
5:49 PM Eastern Shore Welcome Centerに到着
という感じでノーフォークから高速をノンストップだったので、上陸してから最初のレストエリアで休憩。
なんだかとても広大で、遊園地の駐車場のようなレストエリアだった。
丁度いい感じに日も傾き、人もほぼ居なく強烈なノスタルジック感をまともに受ける。
潮風が心地いい。トイレも綺麗で一服も旨い。
イースト・バージニアの大西洋に面した島で、愛車と共に黄昏れる。
建物の雰囲気も、西部や南部に比べて絵本に出てくるようなものに変わっている事に気付く。
まるでスティーブン・キングの世界に陥ってしまったかのような不安を感じる。孤独感が何時にもまして強い。
人も殆どいなく、安全だと判断したので車を離れて周囲を探索する。
どうやら事前保護区に囲まれたレストエリアのようだった。
いかにも南北戦争〜な感じの教会や建物が目に見えて増える。
強烈な西日が白い壁に反射して、コントラストの出方が印象的。
想像以上にど田舎ロードをひたすら走る。行き交う車もほぼ無い。
後で気がついたのだが、この道のすぐ脇にNASAの打ち上げ施設がある「ワロップス島」へのルートがあった。ワロップス島は昔は結構ガンガン打ち上げをしていた基地で、日本の初期のロケットもここから打ち上げるプランがあったほど。殆ど知っている人も訪れる人も居なさそうだけれども。
この周辺、とにかく人が居なかった。
7時近くになってもまだ日が落ちない。物凄く眩しい。
いかにも「アメリカ、秋は夕暮れ」って感じで和歌読めそうなナイス旅情。
7:46 PM Uncle Willy'sで給油
アメリカ南部連合の旗が掲げられたガソスタ。ものすごい退廃感。
ガソスタの中には大きめのコンビニもあって、結構黒人が多くヤンキー臭がしたので邪魔しちゃ悪いと即退散。
夜も、ぼんやりと明るい空がいい感じだった。キャンプとかしたら絶対楽しい。
もちろん、街灯も殆ど無かった。
10:49 PM フィラデルフィアに到着
(Battleship New Jersey Museum & Memorial)
のどかな田舎道をぼんやりと走行していたらあっという間に夜になり、気付いたらフィラデルフィアに到着していた。
フィラデルフィアでも港湾地区は結構治安が悪いっぽく、巨大なピックアップに後ろからクラクションとかで煽られて物凄く怖かった(マジ)
夜徘徊する際は気をつけた方がいいと思う。
博物館の入り口には巨大なスクリュー。カムデンウォーターフロントというらしい。
変なオッサンがフラフラ歩いていたりするものの、酔った観光客っぽいグループもチラホラ。それでも港独特の怪しい感じはする。
また、駐車場も閉まっていたりでなかなか発見出来なかったので、このモニュメントがあるロータリーに停車した。
と言っても疲れていたし目の前の光景にテンションも上がる。
広いデッキのような空間にスクリューやら錨やらが転がっていて、埠頭の方を見ると船影が!!!!
想像以上に敷地が広く、なかなか見学ポイントに辿りつけない!地図すらない状況で勘を頼りに夜の埠頭を徘徊する!!!
ダウンタウン方面の橋とか観覧車が非常に綺麗だった。
このへんまで来ると人影も無くなる。ゲートとかは特に無かったので、問題は無いだろう。
そして遂に海沿いから良く眺められるポイントに到達!!
BB62ニュージャージー!!本日2隻目のアイオワ級に感動!!そして手持ちなのでブレる!!!
もちろん博物館は終了していたので、この写真を撮影してしばらく眺めた後撤収!
そして現在の入場料:$21,95
ちなみに周辺の様子はこの様になっており、人を集める意図を感じる、
綺麗にライトアップされているものの、人影はほぼ無し。
明るいからそこまで危険に感じなかったのかもしれない。
敷地内には謎の汽車などもあり、市民の憩いの場として昼は機能しているのだろう。
撤収時には12時を回っており、ホームレスが出現しだしたのでそそくさと脱出。こういう時は取り敢えずハイウェイのレストエリアに停車する方が、ダウンタウンに路駐するよりも安全な気がする。
9月12日 1:11 AM Best Western Bordentown Innに宿泊
フィラデルフィアを離れたものの、気力と体力の限界に達しつつあり、なおかつ明日はニューヨークということで風呂にも入りたかった。
やむを得ず、というほどではないがレストエリアに泊まることに慣れてしまったため、若干後ろ髪を引かれつつも何度も止まったことのある「Best Westan」に宿泊。カウンターにも人が居て安心感のあるチェックインだった。
こういう時に全米チェーンの有り難みが分かる。
なんとか辿り着き、感動して激写。
丸い大型のモーテルで室内プールとかもあったっぽい
今回の旅で最も金を使った瞬間 。$80くらい。即寝落ち。
しかしこの巨大なダブルベッドのお陰で疲れも癒やされ、翌日のニューヨーク強行ツアーも達成することができた。やはりいくらアメリカ1周の旅とはいえ、たまにはベッド睡眠を挟まないと効率が落ちる。加えて大抵のモーテルはガソリン代より安いので、そこまで躊躇すべきではないだろう。
7日目まとめ
走行距離:650マイルくらい
移動時間:11時間くらい(朝9時出動→夜1時到着)
感想:なんだかんだ言って一番ロードトリップらしい一日だったのかもしれない。バージニアの海岸エリアは本当に印象深かった。