大学生が車でアメリカを2週間で1周した1人旅ブログ

大学生の時にアメリカ合衆国を車で単独1周した際の旅行記です。最近大学卒業しました。

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2013年アメリカ1周12日目:ユタ州アーチズ〜ソルトレイクシティ〜アイダホ州【狂気のラシュモア山編】

2013年9月16日:アメリカ単独放浪12日目

 

 

午前

 

前日、意識朦朧としながら辿り着いたユタ州辺境の何も無いレストエリアで起床。

日が明けてから改めて周りを見回してみると、本当に何もなかった

ちなみに、中心にトイレがあるものの水は存在せず、街灯はソーラーバッテリー依存のほぼサバイバル環境。雨が降ってたら『イントゥ・ザ・ワイルド』のように車ごと流されていたかもしれない。

 

↓googleMAPでみると清々しいほどに何もない

 

 

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中央に無駄にモダンな便所のみ。他に人は居ない。

野生生物の気配すらもほとんど感じることはなく、文明から完全に孤立してしまったアフターマス感覚を楽しめる。FALLOUT的な妄想が捗る。

 

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抜けるような青い空に、実に気持ちのよい目覚めであった。

 

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誰も居ないのでアメリカ特有の無駄に綺麗に打ち込まれたコンクリートに座り、一服。

いつものように朝食と熱いコーヒーを飲み、出発。

 

 

 

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ここから北上し、ユタ州の中心地『ソルトレークシティー』に向かうこととする。

 

 

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山を越え、谷を越え、峠を超え、ひたすらユタ州を北上する。

 

 

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道中、久しぶりに目撃したフリーウェイと並走する鉄道。

動いてる貨物列車に鉢合わせることは、殆ど無い。

 

 

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ソルトレークシティー前のとある郊外都市にて、突如出現した謎の『物体』

 

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明らかにラシュモア山国立記念公園であるが、ここはユタ州であった。しかもマップ上にもアミューズメントパークのような表示は無かった。

個人の趣味がフィーバーしすぎて自宅内に国宝を再現してしまったのだろうか。

 

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超絶クオリティで住宅地にいきなり現れる、国宝級のアメリカ遺物のレプリカに只々驚愕するだけだった。しかもこのラシュモア山、地味にジェットコースターが貫通しているようである。アメリカ人の底力を痛感した瞬間であった。エイブこっち見んなや。

 

確実にタダ事じゃないモニュメントなだけに、今後の調査が待たれる。

 

 

 

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ソルトレークシティーの手前のリーハイというど田舎にあるアドビの新社屋『Adobe Marketing Cloud』の本拠地。1000人くらい働いているらしい。巨大。

 

 

 

 

昼:ソルトレークシティー

 

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モルモン教徒が開拓した街として有名なソルトレークシティー。

市庁舎もどことなく聖堂のような雰囲気を醸し出していた。砂漠と山に囲まれた街なだけに、物凄い違和感。

 

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外装の彫刻などはアメリカらしからぬ精緻さで驚く。

街は、道も広く建物もそこまでごみごみしていないので、かなり綺麗でスッキリとした印象だった。海抜1300メートルと高原都市の様相を呈していて、遠景に見える峰々が素晴らしい。人も少ない気がした。

そういう意味では、バンクーバーなどに近いのかもしれない。

モルモンティックな宗教的情熱はあまり感じなかった。 

 

 

 

ユタ大学

 

 

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そしてほど近いユタ大学を偵察。この大学も多分にもれず超巨大で、大学に入ってから駐車場探しで少し迷う。普通、ナイター対応アメフトスタジアムを大学の中に作らないのではないだろうか。スタジアムがでか過ぎてスタジアムの駐車場に駐車しようと誤る。

 

 

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結局、後払い方式でまるでデパートのようなブックストアの駐車場に落ち着く。ブックストアで買い物するとタダになる。停車後、適当に大学構内を徘徊する。夏休みなのに学生がメチャクチャ多く、アメリカの大学だなあという感じ。結構アジア人が多かった。

 

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キャンパスが死ぬほど広い。

 

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大学からは美しい山々の姿が見え、田舎大学なのだけれども設備はどれも最新で莫大な金が掛かってるのが明らかだった。

 

それもその筈、2002年のソルトレークシティーオリンピック時には連邦政府より相当の資金がキャンパス整備に流れたとのこと。そりゃ潤うわ。

 

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構内各所には何故か「岩」がモニュメント的に飾ってあり、地質学が盛んなのかなーと勝手に想像した。

 

 

 

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圧倒的『余裕』すら感じるキャンパスの佇まい。

一見すると緑豊かだが、それらが完璧に整備・コントロールされているのがいかにも『アメリカ』らしい。

 

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アメリカのキャンパスに一定の割合で居る『裸足』学生。スピリチュアル系なのかなんなのか。痛そう。

 

 

ブックストアはH&Mみたいで超オシャレな上、自転車やテントなども販売されていてオッシュマンズぽかった。日本の大学に勝てる要素な何一つ無いな、と思いながら大学アメフトチームの土産物Tシャツを購入。適当に一服して出発。

 

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 $15くらい

 

 

ヒル航空宇宙博物館

 

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ユタ大学を後にし、ソルトレークシティーから北上する道中、中規模な街をした。

何としても『ソルトレーク』の湖を見てみたかった俺は、高速から見えるはずもないのに何故か必死に外の風景を睨んでいた。

 

と、次の瞬間、視界の角に紛うことなき大推力を生み出すJ79エンジンを視認した。

迷うこと無くハンドルを切り返し、多少アクロバットながらも当該の不明機に近づく。

 

フェンスをたどると、ヒル航空宇宙博物館の大きな建物に辿り着いた。

ここは、冷戦期の航空機を多く取り揃え、野外に半ば放置というワイルドな形で展示しているアメリカらしい巨大博物館。B-52やB-1も野外展示しているのが素晴らしい。

また、F-4Ⅱも4機ほど展示されているなどアメリカンスピリッツに溢れ、ユタ最後の良心と言っても過言ではない。(適当)

 

しかし、この日は残念ながら休館日。どうすることも出来ず、泣きながら撤退する。

 

 

 

 

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ユタの車窓から。アメリカは色々な物が車の窓から見て取れる。

F-15戦闘機がそこら辺に転がってるのがアメリカ。なにも間違っていない。

 

 

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奥の方に幻の爆撃機が見える気がするが、なにも出来ないこのもどかしさ。

 

 

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断腸の思いで二度と来ないであろう地の飛行機に別れを告げる。

 

Hill Air Force Base - Hill Aerospace Museum

 

 

 

グレートソルトレーク湖

 

その後、ソルトレイクがどんなもんかと、湖になんとか近づこうと努力する。一応、湖のほとりのガソスタで昼飯のsubway片手に湖を観察する。そこからさらに湖に近づこうとするも、gMapに従ったところとても狭い明らかに私道な砂利道にハマってしまい、なんとかバックで撤退する。非常に焦った。

 

湖はデカかった。

 

廃墟

 

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何もない道中、突如謎の廃墟がハイウェイ脇に出現した。

急いでシャッターを切る。

 

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その廃墟は、何やら様子が普通の廃墟と異なっていた。

なんというか、賑やか。

 

 

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しかし、いくら面白い廃墟が脇に現れたからといってアクセルを弱める事は出来ない。

ここは70マイル制限のアメリカのインターステート。時速120キロ以上でさらに加速をかける。

 

 

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これが開拓者精神の成れの果てなのであろうか。ユタの謎は深まるばかりであった。

 

アイダホ州へ

 

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何もない。

 

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途中、モニュメント風レストエリアで休憩。芝生が綺麗に整備されているのに殆ど人が居ない。人類が衰退したら、このような景色が良く見られるようになるのだろうか。

 

灼熱の太陽が照りつけるアイダホの地。THE・無。

 

 

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Fallout3のサントラを狂ったように無限リピートし、ひたすら北へ北へと向かっていった。

 

 

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