長々と更新し続けてきた2015年春南米横断旅行記も、これが最終章です。
今まで見て下さり、ありがとうございましたm(_ _)m
話はリオ・デ・ジャネイロを飛び立ち、日本への中継地点・アトランタにたどり着いた所から始まります。
2015年南米横断記その21: リオ・デ・ジャネイロ〜ブラジル脱出『幻想図書館』『カテドラル・メトロポリターナ』がヤバい - 大学生が車でアメリカを2週間で1周した1人旅ブログ
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2015年3月某日
世界でも屈指のエアトラフィックを誇るマンモス空港、アトランタ国際空港に我々は降り立った。リオ・デ・ジャネイロ→アトランタ、デルタ航空の旅8時間くらい。結構良かった。
トランジットの時間は4時間程。特に目立った遅れも無かったため、我々は一度空港の外に出て、アメリカの大地を踏む事にした。
そこまで時間が有るわけでは無かったし、万が一また乗り遅れたら洒落にならなかったが、南米から脱出できた安堵からか、そこまで深く考えずに外にでる。どのみち、一度外に出る必要もあったし。
非常に深刻なトラブルを幾つか抱えながらも、ちょっとした野暮用の為、タクシーを捕まえて空港最寄りのバンク・オブ・アメリカに向かう。空港内にあるだろと思われるかも知れないが、とにかく外に出たかったので調べもしなかったのだ。
久しぶりのアメリカの空気は、最悪なほど淀んだものだった。というのも、アトランタ空港の周りは本当に何もなく、タクシーで10分程行ってもこの有様。
寂れたガソリンスタンド。飲みのも買いにコンビニに入ったら物凄く嫌な雰囲気だった。
時折上空を飛行機がかすめる。物流の拠点だけあって、ロジスティクスの倉庫のような建物ばかり。人通りはほぼ無い。非常に危険な雰囲気がする。
延々と貨物列車も停まっていた。
ここはクスコかってくらい道が汚ねえ。
結局、バンク・オブ・アメリカでの用事を済ませたは良いものの、タクシーが居ない。空港までの距離は10キロだったので歩いて帰ることにする。わざわざタクシー呼ぶのすら面倒くさかった。途中タクシーを捕まえようと思う。尚、空港までの道には歩道は存在しなかった。アメリカの道は、町以外は基本的に歩道が無い。ヒッチハイクは多分違法。
途中、タクシーらしき車を捕まえるが、明らかに挙動不審の黒人が乗っていた。完全にヤバい奴だったが、適当に話してなんとか空港にたどり着かせる。おそらくヒッチハイクという体で金を要求してくる白タクだったっぽい。
なんだかんだ30分くらいかけて空港にたどり着き、ゲートをくぐる。そそくさとデルタ航空のラウンジへ向かう。$30で入れる。
とにかくシャワーを浴びたかったので、シャワーを浴びる。非常に清潔で良いシャワーだった。とにかく広い。アメニティ等々もバッチリある。
ひとっ風呂浴びたあとは、テラスでまったり。かなりいい感じのラウンジだった。
軽食が大した事なかったのが残念だが、ネットも割りかしいい感じに繋がり気候も穏やか。最後のフライトまでの時間稼ぎには丁度良い場所だった。
そんな感じで、成田までは『セッション』とかを見ながら帰る。
まとめ
飛行機にとにかく良く乗った旅行で、南米往復で4回40時間くらい、クスコからラパスまで1回、ウユニから1回、ラパスからサンパウロまで2回、イグアスからリオまで1回の9回飛行機に乗った事になる。2週間で9回飛行機。30万くらいか。
飛行機乗り遅れもあり、かなり不真面目な旅行となったが、その分もう二度とミスらないだろうという経験も多くできた。金銭的に深刻なダメージは皆無だったのが嬉しい。というか、2週間南米4カ国周遊としては極めてコストパフォーマンスの良い旅だったという気はする。が、更に削れるであろうということにも気が付いた。
グルメ的には、各国の郷土料理をそれぞれ食べる事が出来たし、自炊も出来たので満足度は高い。しかし、朝食抜きケースが多かったので、若さで押し通したこの方法は次からは通用しなさそう。普通にシャリバテしそうに何度かなる。また、酒も控えめだった。ペルーとか意外とビールもワインも美味かったし、セビーチェとか魚料理もかなりいい感じだったので定着で旅したい。
持ち物
お土産も今回は抑えた。50Lのバックパック一つだったので、制約が大きかった。特にレンズ2本にGoproやらContourやら関連機材持って行きすぎた。容積的には少ないが、重い。マックスで25キロくらい有ったと思う。18-250レンズ1本Gopro1台とかに集約したい。PC持って行かなかったのは正解だが、Nexus7はほとんど無用の長物だった。
で、結局土産としてはブラジルビーサン、イパネマの娘Tシャツ3枚、ウユニ湖でかった塩の灰皿、アルパカのポンチョ、スーパーでかったXXX、菓子など。結構買ってた。
その他にも生活用品としてシャンプーやスプレー、髭剃り歯磨きなど適宜購入。髭剃りはいらなかった。お、あと出国時にタバコを2カートン買っていて、コレも完全にデッドウェイト。邪魔だった。バックパッカーして土産を買うなという方が無理な話である。
メディア
写真は2000枚くらい撮ったと思う。(iPhoneではさらに500枚ほど?)
動画はGoproで5時間くらい、Contourで3時間くらい。もっと撮れた。
ほぼ常に写真を撮るかカメラを回してた。三脚はウユニの塩害でバカになった。
今後数年掛けてデータ処理していきたい。電力は、ウユニ湖の塩のホテルでも普通に通電していたので、ほぼ問題なし。こちらは意外だった。
物価
当然かも知れないが、ブラジルが圧倒的に高かった。そしてサンパウロの方がリオより安く感じた。サンパウロのすき家はかなりお得感を感じることができる。サービスも味もほとんど日本と変わらないからね。リオは観光地プライスが全面的に押し出されていたのでしょうがないかもしれない。空港の店もそこそこした。
次点でアルゼンチン。スーパーで色々買ったが、肉野菜ともに安い。ビールはそこまで安くなかったような。
ペルー。スーパーでの価格は安かった。特に酒類が安い印象。一方、薬局で高山病対策でダイアモックスや日焼け止め買ったが相対的に高かった。これはバリバリの発展途上国ならではか。
マチュピチュは結構する。ただ、雰囲気がマジで良いのであまり気にならないかも。ゲート前にある世界遺産対応レストラン?は上高地並に高い。買ったけど。
ボリビア。ラパスのすり鉢の底で食った地元チェーンのファストフード店は美味かったが、そこまで安くはなかった。一方、ウユニ湖の飯はラパス並で味はうーん、普通。便所使用料が5とかだった事を記しておく。
なんでもランキング
良かった都市
1位 マチュピチュ
2位 サンパウロ
3位 リマ、クスコ、リオ・デ・ジャネイロ
マチュピチュ・・・街のほうね。雰囲気が別格。行ったことがある場所で例えると鬼怒川に近い。激流の側に街があり、モヤがかかってるイメージ。側にジャングル、夜は月明かり眩しく、天の川が見える。街の中央には線路が貫いており、時折気動車が通貨する。超いい雰囲気です。また絶対行きたい。超お勧め。飯も悪く無い。標高は2000台なので絶対に高山病にはならない。クスコはなる。
サンパウロ・・・ずっと雨ふってたけどいい感じの街だった。人多いけど日本人はそんなに見かけず。飯旨い。空港から街へのアクセスがラクで良い(バス)。なんとなく、ブレードランナーのような電脳都市のような雰囲気があった。=>未来世紀ブラジルでは?
リマ・・・陽気な感じがする。成長著しい。言葉通じる。飯旨い。どこに行ってもインカコーラ出てくるのが最高。
クスコ・・・標高たかく、空が近い。街は迷路みたいで探索が楽しい。観光客しかいない。物価高い。非常に独特な雰囲気。
リオ・デ・ジャネイロ・・・海が近く、気候も穏やか、街はオシャレ。大人の街って感じだった。
良かった場所
1位 ダリの砂漠
2位 マチュピチュ遺跡
3位 ウユニ湖
4位 イグアスの滝
ダリの砂漠・・・正確にはエドアルド・アバロア国立公園のアタカマ砂漠に近い方。
砂漠だが、標高5000mクラスの山がボコボコある。本当にそこら中に山が生えている。4000m級のエリアを行ったり来たりするので、本当に空が近く独特な光景。標高がめちゃくちゃ高いのに、延々にフラットな砂漠が続く。不思議。
マチュピチュ・・・想像以上に登山で、奥に行けば行くほど観光客が少なくなる。本格的な登山装備で、行ける所まで行ってみたい。ここは山。
ウユニ湖・・・満月だったのが痛かったが、連日晴れで良かった。写真撮るのはいいが、それだけといえばソレだけ。どっちかというと酒飲みたかった。チリ人の女の子と知り合いになったのが良かった。スペイン語を勉強しよう。
イグアスの滝・・・滝壺突入ツアーは高いがその価値はある。とにかく凄い。植生も圧倒的でいくらでも時間使える。動物もへんなのが多かった。イグアスの街もいい感じ。スペイン語が話せると強い。
ヤバかった瞬間
1位 イグアスの滝で飛行機乗り遅れ
死んだと思った。空港の人には本当に迷惑かけた。
2位 アトランタで変な黒人の車に乗車
疲れ果てていて脳が麻痺してた。2人居て良かった。
3位 ウユニで走行距離30万キロ突破してハンドルの位置が移植されてるプロボックスのようなタクシーに乗った瞬間
面白かった。
美味かった飯
1位 セビーチェ(ペルー)
やはり魚最高だった。唐辛子で少しダメージ貰った以外、この旅行で体調おかしくなることは無かった。
2位 キヌア(クスコ)
キヌアのスープなど。初めてキヌア食べたが、旨い。高山病対策にもなるなら、これから山行くときはキヌア持っていくレベル。
3位 インカコーラ
説明不要の国民的飲料。アホみたいにみんな飲んでる。味はシロップをぶっかけ過ぎた溶けたかき氷だが、タバコとの相性が良い。
総評
スペイン語を勉強したい。
英語は使えない。
こんな感じだ。また何か思い出したら追加していきたい。
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