特に目的もなく、ミラノからローマまでレンタカーで行く旅・フィレンツェで途中下車中です。
▼今までの流れ
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土産物のフィギュアコーナーではやたらと「アテナ像」が人気でした。
シニョーリア広場の像たち
ご存知「シニョーリア広場」にはフィレンツェ、いやイタリアを代表する世界的に有名な彫像が多数展示されています。
本来であれば博物館で観るような芸術品を、野ざらしで広場に置いておくという素晴らしい環境です。早朝の人が少ない時間なら、じっくりと鑑賞することが出来ます。
例えば1枚目はネプチューンの噴水です。この広場で最大の規模を誇る作品です。
マニエリスム風のこの作品は1575年の作品。ネプチューンは「馬の神」でもあるので、足元に沢山の馬の像が配置されています。
▲世界で最も有名な彫刻「ミケランジェロのダビデ像」のレプリカです。
もともとオリジナルは此処にあったのですが、自然からのダメージを防ぐため本物はフィレンツェのアカデミア美術館に移されています。
▲徒歩で10分ほどです
▲こちらは1554年の「メドゥーサの頭を掲げるペルセウス」ベンヴェヌート・チェッリーニ 作
▲こちらの獅子像はフィレンツェ生まれ、そしてフィレンツェで没したドナテッロの作品。レプリカです。
このライオンは「メディチ家のライオン」としても有名で、その意匠が世界中でコピーされています。特徴となるのが、前足で押さえ込んだ「玉」。これはメディチ家の「薬丸」なのでしょうか。
▲裸のオッサンに混紡で虐待される野生のケンタウロス、ではなくヘラクレスの奥さんにちょっかいを出したケンタウロスのネッソスがヘラクレスにボコボコにされているシーンです。
▲パトロクロスを抱きかかえるメネラウス
ガリレオ博物館は開いていなかった・・・
シニョーリア広場からアルノ川方面に歩くと、途中に怪しい棒が建っています。
地動説を唱えてしまったがために異端審問を受けたガリレオの博物館で、ガリレオの中指や歯が展示されているこの博物館。
フィレンツェに訪れたら是非行きたかったのですが、まだ開館していませんでした・・
しかし!!!
博物館の前には巨大な日時計があり、ガリレオ時代へと思いを馳せることができました。
日時計には謎の文字とトカゲが!!!
占星術的な何かを感じ、これを観るだけでも価値はあると思います。
ロケーションはアルノ川直ぐ側で、中心からもアクセスバツグン!!
いい感じにパンダ*1
が映ってくれました。
いや〜〜のどかですね〜〜〜
季節は3月上旬。
とても静かで、まるでルネッサンス絵画を眺めているかのようです。
▲ウフィツィ美術館をチラッと横目で眺めつつ、
ヴァザーリの回廊
16世紀、度重なる政略結婚や一族からの教皇輩出などにより、世俗と宗教両面での頂点へと達したメディチ家。彼らの本拠地であるここフィレンツェでは、メディチ家専用の施設がいくつも存在します。
中でも有名なのが、「メディチ家専用回廊」。フィレンツェ各所にある主要な建物へ、一切地上に出ることなく行くことが出来る現代人もびっくりの空中回廊が幾つか存在します。その代表的なものが、この「ヴァザーリの回廊」です。初代トスカーナ大公コジモ・デ・メディチが作らせたウフィツィ美術館は当時庁舎で、アルノ川側から伸びた回路はそのまま川沿いにヴェッキオ橋まで伸び、そのままピッティ宮殿まで接続しています。
▲ヴァザーリの回廊の基部は、このような美しいアーチ状になっています。
シンプルながらも柔らかみのあるデザインは古典主義を彷彿とさせます。
▲このベッキオ橋の3階部分を貫くのが『ヴァザーリの回廊』
▲ベッキオ橋から西側を望むと「サンタ・トリニタ橋」
▲さらにそのサンタ・トリニタ橋から西を向くと「カッライア橋」
そのままヴァザーリの回廊を追っていくと、ピッティ宮殿にたどり着きます。
もちろんまだ営業前ですが、守衛はすでにスタンバイしていました。
▲横道にそれると、小洒落たカフェがあったりします。
▲朝靄に包まれるフィレンツェの町並み。
中世からの高層建築がびっしで、本当に完成された街なのだなと思い知らされます。
▲街の至る所に彫像があります。こちらはアテナ像。
▲昔の燭台も、非常に凝ったデザインです。ドラゴンの松明置きでしょうか?
非常に短い間の滞在でしたが、早朝のフィレンツェ散歩はかなり良い経験となりました。本当にオススメです。
この後、車通りが奥なる前にフィレンツェを脱出します。
次に目指すのは、途中にあるあの世界遺産!!