大学生が車でアメリカを2週間で1周した1人旅ブログ

大学生の時にアメリカ合衆国を車で単独1周した際の旅行記です。最近大学卒業しました。

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2014年イタリアドライヴその5:塔と迷路の街・世界遺産『サン・ジミニャーノ』へ車でGO!

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イタリア滞在4日目、フィレンツェの宿を出発して本日はローマに投宿する予定ですが、それ以外何も決まっていません。

 

折角車があるので、行きにくい場所は・・・と検討していると、ローマとフィレンツェの間に、ちょうどよい世界遺産がありました。

 

サン・ジミニャーノ』です。

 

 

 

 

イタリアの世界遺産の数

イタリアは何と言っても世界遺産の国です。世界トップの51箇所が登録されています。(日本は18)

掘れば遺跡が出てくるような、豊かな古代の遺産をその地に宿すイタリアは本当にどこへ行っても見どころ満載です。

 

 

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フィレンツェからサン・ジミニャーノを目指す

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▲フィレンツェを守る城壁の門。文字通りフィレンツェの玄関口の巨大な門『ロマーナ門』です。今も車は実際にこの門を通って外に出ていきます。広いと言っても車2台でギリギリなので、通過の際には結構気をつけました。

 

 

▲ロマーナ門からは約1時間。

 

 

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▲ジロ・デ・イタリア*1で知られるように、イタリアは自転車大国。フィレンツェのような道幅の狭い中世都市でも、ロードレーサーが高速巡航しています。

 

 

 

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 ▲トスカーナの雄大な大地は辺り一面ぶどう畑。牧歌的な風景が延々と続きます。

現代的な建物が本当に少ないので、あたかも中世にタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。

 

 

 

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▲しばらく走っていると、 遠くに薄っすらと丘の上に建つ塔の群れが見え始めます。サン・ジミニャーノです。かなり遠くからでもはっきりと視認できるので感動を覚えます。

 

 

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という事でサン・ジミニャーノに到着しました。サン・ジミニャーノ周辺はなだらかな丘が連続しており、バイクのツーリングには最高の雰囲気だな〜と思っていると、サン・ジミニャーノ最寄りの駐車場には沢山のバイカーが集結していました。殆どが大型で、荷物を背負ったツーリング仕様のバイクも多かったです。

 

一応付け加えておくと、駐車場はそこまで大きくなく昼頃は満杯状態だったので、もしかしたら早めに行った方が良いかも知れません。有料。

 

 

サン・ジミニャーノ探索

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車を駐車場に停め、早速サン・ジミニャーノに入ります。

駐車場から門は至近距離なので、ロケーションは最高です。

写真奥にはバスも見えます。バスはフィレンツェからも出ているそうです。

 

空が見事に晴れて見学にはもってこいの天気となりました。

 

 

 

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サン・ジミニャーノの玄関口。

中世の趣きがそのまま残された市街が見えます。

 

サン・ジミニャーノはその名の通り、聖ジミニャーノという紀元4世紀のキリスト教の聖人からきています。その聖ジミニャーノが亡くなったのが、この地だとか。

 

 

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 思ったよりも観光客は多くなく、見学するにはちょうど良さそうです。

もはやほとんど映画のワンシーンのような、見事な町並み。とても保存状態が良いです。

 

サン・ジミニャーノは塔の街。500年ほど前は、この両サイドにも沢山の塔が立ち並び、最盛期には70以上の塔が存在したそうです。

 

 

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メインストリートをまっすぐ進んでいくと、街の中心部であるドゥオーモ(教会)と、街で一番高い『グロッサの塔』が目に入ります。この塔は登ることも可能です。

 

非常にコンパクトな街ですが、大きな建物が密集しており、まるで「天空の城ラピュタ」の様な空間が広がっております。もしくは『ダークソウル』のような雰囲気に近い、と言った方が正しいのかもしれません。

 

 

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石とレンガで出来た街です。

本当に良く今までこの状態を保ってきたな、と素直にびっくりです。

 

 

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 街は本当に塔だらけ。

 

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 まるで街自体が生き物かのように、増築と合体を繰り返し、ほとんどの建物が繋がっているようにも見えます。

現在、この街には14の塔が現存しています。

 

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街には車両が走っていませんので、交通事故の心配はありません。

といっても、非常に小さい街なので1時間もあれば回れてしまうでしょう。

 

 

 

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中央に井戸があるこちらは『チステルナ広場』。もう何百年も昔に作られた井戸です。

 

 

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 再び教会前。この日はミサが行われていたのか、人の出入りが激しかったです。

 

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 ▲街の掲示板には、イタリア社会党のポスター。

かの有名なベニート・ムッソリーニも所属し、一時代を築いた歴史ある政党ですが、90年台に消滅しました。復活の兆しでもあるのでしょうか。

 

 

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 ▲街の至る場所で、地球の歩き方にも乗っていないような昔のフレスコ画を見かける事ができます。本物のフレスコ画です。

 

 

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ほとんどディズニーランドのアトラクションの域である、サン・ジミニャーノ街歩き。脱出ゲームのようで本当に面白いです。

ヴェネツィアに少し似ているかもしれません。

 

 

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メインストリートを少し外れると、人気の全くない通りに出たりします。

地元の人が以前住んで普通に生活している様子が伝わってきます。

 

 

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なんとなく適当に歩いていくと、視界が開け下界が見えてきます。

 

 

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街の外れに出ました。

穏やかな3月の風は少し肌寒いですが、本当に気持ちのよい場所です。

 

 

 

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丘の上なのでトスカーナの大地が良く見えます。

 

 

 

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特に行う事も無かったので、街歩きをしてお土産物屋を覗きつつ、駐車場に戻ります。

本当に街歩きだけでも十分楽しめる、オススメの世界遺産です。

 

街には新しい歴史博物館もあるようです。

San Gimignano 1300 museum in san gimignano

 

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 駐車場からはこんな感じの光景が見えます。

フィレンツェからローマへ至る途中の車窓は、このような風景の連続です。

 

 

▲高速道路も空いていて快適

 

 

ローマへ到達

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そのままローマへ直行し、ホテルにチェックイン。

泊まったホテルは『シェラトン ローマ』です。ネットではボロいと言われいますが、確かに外装はボロいですし、修学旅行で日光に泊まったホテルのようなシミッタレ感があります。

しかし内装はそこそこアップデートされていますし、なにより駐車場が広い!

これは車でイタリアを旅する人には良いのではないでしょうか。

 

ホテルには屋外テラスのラウンジがあり、コーヒーなどが飲み放題でした。

もう少し暖かければ、非常に気持ちのよい場所となったでしょう。

 

 

 

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ローマ市街地にはかなり遠いので、観光には向いていません。

明らかに郊外なので、治安も良くないと思います。

 

我々はホテルにチェックイン後、ローマ中心へ車で向かいました。

それが自殺行為だったと気付くのは、市街地にたどり着いた頃だったのですが…

 

 

<続く>

 

 

*1:ジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia)とは毎年5月にイタリア全土を舞台にして行われる自転車プロロードレースである。1909年から開催されている。

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