ジョンソンスペースセンターに行ってみたブログへようこそ
前回からの続きです。ヒューストンの目玉アトラクション・トラムツアーではまず、昔実際に使用されたコントロールセンターでオッサンのアツい解説を30分くらい聞きます。その後、トラムに乗ってビルディング9にあるスペースビーグルモックアップセンターに行きます。そこからスタート!
↓前回
5日目前編:テキサス州サンアントニオ〜ヒューストン〜ジョンソンスペースセンター【宇宙兄弟聖地巡礼編】 - 大学生が車でアメリカ一周する一人旅ブログ
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中国人軍団とそのほかの多国籍観光客を載せたトロッコは、トコトコとくっさいプロパンガスを燃焼させながら前に進む。先頭車両が動力車のようで、客車の先頭はかなり臭い。マジで。
程なくしてNASAやロシアなど各国のモジュールモックアップがそこら中に置いてある、Building9のモックアップセンターに到着し階段を登る。
扉を抜けるとキャットウォークが続いていて、この覗き廊下から工場全体を眺めつつ通過するという内容になっている。規模は違えど、シアトルにあるボーイング工場のような見学スタイルだ。
しかし、ここでは全面ガラス張りとなっていて中の音はあまり聴こえない。しかし、望遠レンズを駆使すればかなり色々発見できるので、個人的にはトラムツアーでの最大の激アツスポットとなった。
ザーリャに貼られているのは歴代のISSミッションパッチ。こう見ると壮観です。
ZARYA(SUNRISE)といちいち英訳をつけてる辺りにアメリカ人らしさが見え隠れする。
様々なモジュールが所狭しと並べられていて、超巨大であるはずのハンガーも小さく見えてしまう。ザーリャ、ユニティ、ズベズダなど主要モジュールのモックはデカい。
謎のブロックが満載。
宇宙兄弟でムッタが送り込まれた部署もここがモデルだったのかもしれない。
ユニティの奥に「きぼう」が見える。
ソユーズのモック。意外とデカい事が良くわかる。ちなみに、キャットウォークの窓ガラスからは結構至近距離でモックは置かれているので非常によく見える。
他の見学者が結構すたすたと先に進んでしまうので、微妙に急ぎ気味で写真を撮ってしまう。ここは図太く写真を撮り続ける精神力が重要になってくるのかもしれない。
と言っても、この後に続くサターンV見学で明らかに時間が余るので、ここは時間を使ってもスタッフも何も言って来ないだろう。
↑これからも分かるように、工場内でも見学者は来るため重要部分には仕切りがされている。Lv9ツアーなどのVIP系ツアーでも、1Fに降りてガラス越しに見るのが限界のようだが、プレス系だと下に降りて実際にモックの中にも入れ、更に色々触ったり出来る。宇宙飛行士が船外活動訓練で使うVR訓練デバイスも体験できる。(マジで)
中では普通にオッサンが作業しているのでなんだか気が散りそう。
人との対比でみるとやっぱりデカい宇宙船オライオン。顔がヒカリアンにしか見えない。
SLSもバッチリそこかしこに模型が置いてあるのにNASAのやる気を感じる。
こっち側見えてるのかもしれない。そしたら間違いなく気が散るだろうなあ。
お疲れ様です。
ロボノート1号(Robonaut1)君。遠くからでもつよそう。
追記:「H-ⅡBロケットのフェアリングの一部」が付録で付いてきた事で有名な宇宙兄弟14巻を見たところ、裏背表紙がまんま↑と同じ構図だった。
てかそもそも20ページにビンスさんから「9N棟へ来い」と書かれていました。はい。
漫画ののシーンはほぼ完全に一致していると言っても過言ではない。
開発が終わったビーグルたちが置いてある。見ていて全然飽きない。
キャットウォークの反対側は普通にオフィスが入っている。雑然としているが、そこかしこに宇宙野郎グッズが散乱していて好感が持てる。
なんかのランダーですかね
SPTM
Robonaut2を発見
で、最大の衝撃がこのロボノートR2君。
あまりの衝撃に思わず笑う。
それがこれだ。
(笑)
周りにビスなどが散らばってる辺り、極めて適当である。
雑(笑)
足の関節見えとる!!!!そして何故足を中途半端に隠したのか。
ちなみにこの隠された足はこのようになっている。
(NASA公式より)
明らかに宇宙兄弟に出てきたビーグルや(汚れていて殆ど使われてなさそうだった)
雑然とした作業場など
これは月面用のプローブのようだ。マウンテンデューとペプシの箱があるので、一応そこそこの頻度でこの空間は使われていると思われる。
この月面用車両も宇宙兄弟ではおなじみ。
非常に重そうなケース
モニタではこの施設のどこかで行われていると思われる作業が中継されていた。
これが一番気になったモックアップ。月面に設置するモジュールなのか、なんなのか不明。
といった感じで、この時は一部を除いてスタッフは見当たらなかった。
全体的にガランとしているので、上から眺める分には申し分ない環境と言えるだろう。
そのままキャットウォークを端まで行って1Fに降りて、このモックアップ工場の見学は終了である。この時は通しで15分くらいだったと記憶している。なにせ一本道からひたすら眺めるだけの見学なので、客によりけりでその所要時間も変動するのだろう。
スペースセンターヒューストンのトラムツアーでは最も短い見学ポイントであったが、個人的にはNASAの無駄に雑然とした現場を確認することが出来たので非常に興味深かった。
同伴のスタッフもいちいち解説などしてこないので、勝手に写真撮りまくって楽しめる紛れも無い宇宙スポットということができるだろう。
そして後編ではサターンVの見学と、それに付随する形で野外にさらされてる実験ロケットの見学を行う事となる。殆どの人にとってはここが最大のヤマ場となる内容だ。
さらに、サターンVの隣には何故か牧場があり牛が闊歩しているなど、NASA=エイリアンと取引している説も強ち嘘ではないのでは?と思わざるを得ないような信じがたい現実を突きつけられる。後編でも写真をメインにそれらを紹介したい。