大学生が車でアメリカを2週間で1周した1人旅ブログ

大学生の時にアメリカ合衆国を車で単独1周した際の旅行記です。最近大学卒業しました。

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2013年アイルランド→トルコの旅その2 『ケルズの書』にお目見えする

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『ケルズの書』について

 

その名の通りケルズの本で、アイルランドのケルズ修道院で作られた聖書の写本です。

現在はアイルランドの国宝に指定されていますが、その理由はとにかくこの本が豪華な事。世界でもっとも美しい本と言われています。

豪華な本ということで、やたら装飾に拘っているのはコーランの方という印象を持ちますが、この聖書の写本はとにかく書き込みの密度がハンパない。

 

8世紀のこの本はラテン語で書かれており、初期の古ラテン語聖書の一つとされています。そのラテン語の文字の行間を埋めるかのごとく、無数の精緻な絵が描かれているわけですが、そのサイズもなかなかなもので33cm×24cm。驚くべき事に、海外のメーカーが作った完全再現レプリカ本が日本だと200万円越えだったとか。

 

内容は典礼用の福音書で、マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネの福音書が収められています。

 

当に幻書中の幻書という訳です。

 

 

ダンタリアンの書架8<ダンタリアンの書架> (角川スニーカー文庫)

ダンタリアンの書架8<ダンタリアンの書架> (角川スニーカー文庫)

 

  

Book of Kells from Trinity College Dublin on Vimeo.

 

展示エリアの様子はこちらから。かなりこじんまりとしています。

 

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↑ケルズの書、展示コーナーに入る直前、ギリギリ写真撮影が許された最後のエリアの写真です。御覧の通り、ぶっれぶれ。これは筆者が禁断症状で痙攣していた訳ではなく、『ケルズの書』展示室が原書を保護のため非常に薄暗く、明るく撮るためシャッタースピードが長くなってしまったため。

 

展示室には、ケルズの書の様々なページを拡大したポスターがそこら中に貼ってあり、肝心の『ケルズの書』はさながら宝物(実際に国宝)のように専用の部屋の中央に鎮座しており、一番有名なページが開かれた状態で置いてありました。

 

神々しいとは当にこのこと。かなり荘厳な雰囲気なので、これは行かないと味わえません。

 

オリジナルはネットで完全公開されている

情報公開、市民への知へのアクセスが極めて寛容容易な北ヨーロッパらしく、この『ケルズの書』は高解像度で大学が公開しています。

 

digitalcollections.tcd.ie

 

 

 

スターウォーズの元ネタにもなった『ロングルーム』

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ザ・ロングルーム。『ケルズの書』展示エリアの2階はこんな感じになっています。

 

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スター・ウォーズ』EP2のジェダイアーカイブのモデルとなった事で有名な、トリニティ・カレッジ図書館。

両面の書架におびただしい数の本が収納されており、それぞれのカラムには歴史上の大哲学者の胸像が鎮座しています。プラトンとかアリストテレスとかヴォルテールとか。

 

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そんなに広くないですが、お金を払ってまで見る価値は十分にあると思います。

柵で仕切られているので、本を手にとって読むことは出来ませんが中央のガラスケースに貴重な史資料が収められており、歴史や文学を専攻しているならきっと楽しめるハズ。徳の高い空間です

 

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もちろん、本を閲覧できる地位の人々もいます。

 

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知識は力なり」(Ipsa scientia potestas est)

フランシス・ベーコンさん

 

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ホメロス

 

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 ずらっと

 

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キケロ

 

 

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2階には上がれませんでした。

 

 

 

 

土産物屋がすげえ楽しい

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もしかしたら、この『トリニティ・カレッジ図書館』で一番楽しいのはお土産物屋さんかもしれません。

 

『ケルズの書』レプリカの大量の関連グッズに始まり、大量のケルト民族アクセサリーや小物

 

 

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直接は関係無さそうなアクセサリーやポストカード

 

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これは可愛かった!トリニティ・カレッジの学生テディベア。

 

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『ケルズの書』と並んでこの図書館に収められている重要な『ダロウの書』

 のレプリカポスター。

1500年近く前の書物なのに、かなりぶっ飛んだ色使いと空間の描き方は恐るべきです。

 

 

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ケルズの書の曼荼羅的な巨大ポスター(12.95ユーロ)。

こうしてみると、原初の教会作品はなんだか仏教アートに通ずるものがあるのだなあとしみじみ感じます。

 

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ケルズの書拡大ポスター、などかなりの品揃えで見ているだけでも楽しいです。

正直、『ケルズの書』展示室よりもこのお土産屋の方が混雑しているように感じました。

 

ということでトリニティ・カレッジと『ケルズの書』、ダブリンに行くならオススメ度極めて高い場所でした。

 

あまり時間なかったのでそこまで見てないですが、大学内には他にも沢山展示物があった、はず。ダブリン大学の創設はエリザベス1世まで遡るそうです。

 

ダブリンがかなり過ごしやすい件

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夕日に照らされる、今回宿泊したホテル。

お洒落すぎ。

 

ちなみに、ダブリンは季節相応の寒さでしたが雨はほとんど降らず、比較的晴れ間も多く過ごしやすい天気でした。ロンドンよりは全然良さそうです。

 

今回の滞在でダブリンはかなり高感度上がったくらいです。

 

この時期(11月)でも湿度は80%で最高気温も10度代まであったりと、そんなに寒いわけでも無さそう。冬服で全然快適に過ごせそうです。

 

www.tenki.jp

2013年ダブリン→イスタンブールの旅その1 :とりあえず『トリニティ・カレッジ』訪問

 

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今思えば本当にあちこち訪れていた2013年。

昨日、数年の時を経てようやく夏のヨーロッパ紀行をまとめたのです

実はまだまだ2013年=大学4年時に旅した記録が残っていたのでし

 

 

今回の話は2013年10月。場所はアイルランド共和国、ダブリンです。

なぜアイルランドなのか!仕事のイベント会場が今回はダブリンだったのです!!

 

ダブリンについて軽く調べてみると、

  • ギネス、ジェイムスンなど酒の聖地。寒いから皆昼から飲んでそう。
  • ケルズの書、伝説のハープなリアル・スカイリムなファンタジー感が味わえそう。
  • 守護聖人セント・パトリックのお陰で全体的に緑なイメージ

こんな感じでした。要はあまり見どころなさそう

という印象は否めないですが、とりあえず行ってみました。ちなみに大学は普通に自主休講にしました。ハイ。

 

スカンジナビア航空コペンハーゲン経由ダブリン

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 今回向かった先はアイルランド共和国首都・ダブリン。

 

経路は成田からコペンハーゲン経由でダブリン入りするというもの。

 

航空会社は初めて使用する『スカンジナビア航空』(スターアライアンスメンバー)。そもそも北欧系エアラインが初めてだったので、否が応でも期待値が上がります。

 

 

NRT38番ゲートから出発。機内はかなり空いていた印象。

日本から北欧はそこまで需要なさそうだし、ヨーロッパ圏にアクセスするのにまずは北欧、というのは意外と穴場なのかもしれません。

機内サービスは普通に良かったです。

 

 

コペンハーゲン(CPH)経由

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 コペンハーゲン空港に到着。

疲れていたので恐ろしい程適当な画像ですが、とてもオシャレな感じで居心地は良かったです。それほど大きな空港でなかったのも良かった。 

 

 

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ぶっれぶれでもその美しさ際立つ、オブジェ

 

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そこそこ大きめなセブンイレブンがあったのですが、驚くべきことに中では大量のキャンディが販売されていました。詰め放題で15ユーロという強気の値段も流石北欧福祉国家という感じ。

まずキャンディを大量に食う事から止めては如何でしょう。

 

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外見そのままザッツ・セブンイレブンなセブンイレブン。

わりかし何でも売っています。 

 

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それでもやはり、お菓子類の充実ぶりがなかなかのモノでした。

ハリボーも見たことない紫とオレンジが気持ち悪い具合に混ざったようなパッケージのものも。

 

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トイレ編。

ナゾの小物入れが気になった。

 

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アイルランド・ダブリンに到着!

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コペンハーゲン→ダブリンはこちらの中型機を仕様。

機体尾翼付近からの出入りで、これは初めての経験でした。 

 

 

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そして、遠路遥々アジアの端の小国日本から、ヨーロッパの西の外れの小島の国の首都まで辿り着きます。

 

パーソナルカラーはもちろん「」!どこもかしこも「聖パトリック」の緑と白のストライプで埋め尽くされています。

 

空港内にある標識には、「ロンドン 595km」 「イスタンブール 3609km」「デュッセルドルフ 1171km」など書いてあります。もちろん、この時はイスタンブールに行くことなど露知らず・・・

 

 

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飛行機、宿の手配は全て会社が行ってくれていたのですが、空港から宿までは自力で行かねばなりません。タクシーの経費を後から請求するのはもったいなく、そもそも市街地まで安く行ける2階建てバスがあったのでバスを利用。

勝手が全くわからないのでボーッとしているとあっという間に真っ暗になってきます。10月とは言え高緯度帯恐るべし!!寒い!!いやマジで寒い!!

 

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一旦ダブリンの中心地?に出てバスを乗り継ぎます。デカい橋があってバーガーキングとかあるところ。正直、地名や駅名などまっっったく知りませんでしたが、頭空っぽにしてグーグルマップの言いなりで行動します。こうなってくると最早機械、マシンです。

 

で、6時くらいなのに完全な闇に包まれたダブリン中心からさらにバスに乗ってホテルを目指します。この辺りは完全に漆黒。間違っても歩かないほうが良さそうです。

 

ちなみに、ホテルは四つ星の大きな建物。

 

 

1泊1万円くらいみたいですが、朝食はなかなか良かったので旅行には最適かもしれません。セントラルから少し遠いのが難点。ただ、近くにデカいコンベンションセンターがあるのでビジネス利用なら最適でしょう。

 

 

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部屋に入ると衝撃のシングルとセミダブルの内容でした。

シティホテル並の内装で、漆黒なので良く分かりませんが周辺環境もかなり良さそうです。感動も束の間、そのまま寝落ち。

 

 

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この日の午後に本隊と合流とのことで、午前中は自由行動。

昨日、あまりにも暗くて全く掴めなかった周辺の見晴らしも見えて感動します。

 

 

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めっちゃいいとこじゃん・・・

 

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確かに、正面には教会っぽいステンドグラスが聳えていたのですが、周辺は芝生に囲まれ非常に閑静な雰囲気です。外装は築100年な感じですが内装は結構綺麗でいい感じです。

 

朝食は完全なイングリッシュブレックファスト。熱々の巨大トマトとキノコが旨いです。パンをあまり食べなかったのでハッキリ言えませんが、飯はアイルランドの方が上かな・・と。

 

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朝食を食べた所で街に出ましょう。

なんとホテルからトリニティ・カレッジまで徒歩で頑張れば行ける事が判明したので、歩いて行きました。この辺はまだ若いというか、とにかく金が勿体ねえという気持ちの方が強いのでした。

 

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よく分からん、駅。ダブリンは高架化されていて、上から人が一杯降りてきました。

この青と黄色の配色が如何にもここユーロ圏のヨーロッパだぞ!!ここはヨーロッパ!という主張に感じます。

 

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通勤客がボコボコ投げ入れいていた、新聞紙用のゴミ箱。イギリスと同じでフリーペーパーはかなり盛んなようです。

 

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↑この全面ガラス張りの建物が駅ですよ?いやーすごい。

 

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ナゾのオブジェ

 

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のどかな雰囲気の用水路があったりと、とにかく緑豊かな土地です。

 

 

 

トリニティ・カレッジを訪問

 

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さらに歩くと、トリニティ・カレッジが見えてくるので入ります。

中にはデカいトラックがあり、芝生芝生していてなんだか日本の高校のような配置です。↑は『ケルズの書』で有名なトリニティ・カレッジ図書館。といっても、「大学生のための図書館」というよりは歴史的価値のある本と建物を保存した美術館的要素の方が強いです。その証拠に、学生はキャンパスにある別の図書館で勉強していました。

一応英語だと、Old libraryみたい。

 

コッチは観光客向けですね。

 

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キャンパス周辺にはそこそこ謎のオブジェが多くあり、如何にもヨーロッパらしい意味不明さを感じる事が出来ます。

 

構内の様子

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大学内は全然勝手に入る事ができます。流石にアメリカやイギリスほどアジア人も多くないので、アレな感じですが朝なので人は少なかったです。

 

ロビー的な場所には立って使うPCが設置されており、急な用事の時便利そう。

 

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大学は築40年〜な加減のボロさでいい味出してました。

とりあえずボロい。

 

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そしてこちらが何故か半地下になっていた図書館。朝なので人が皆無。

蔵書量がまったく多くなさそうなので、ただの学習スペースなのかもしれませんが、人口密度が低く勉強しやすそうではあります。

 

ケルズの書についてはおいおい思い出します。

2013年欧州縦断アムステルダム→ローマの旅その17(最終回):『イタリア脱出』

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はいさい!

2013年ヨーロッパ縦断アムステルダム→ローマの旅も今回が最終回となります!!

 

 

この日の目標は、「イタリアを脱出して明日の午前中にアムステルダムに到達(車で)、午後一の飛行機に乗る」という超弾丸スケジュールでした!(笑)

 

前回までの16回を往路に、そして最終回の今回つまりたった1回を復路に当てるという狂気の記事構成になっておりますが、基本的に同ルート帰還+当時非常に疲れていて写真がほとんど撮影されていないということもあり、十分に1回で纏められる内容となったのです。トワイエ当時2013年、記憶も曖昧になってきつつあり、もしかしたら携帯のmicroSDの底にデータが格納されているかもしれないので、今後情報が追加される可能性は十分にあります!!

 

つまりなにが言いたいかというと、

記事は鮮度が命!どこに何を保存したかすら忘れる!!

 

 

前置きはこの辺にしておいて、朝ローマを出発した我々は一路フィレンツェを目指します。

前回↓

途中、空中に浮かぶ城塞都市を発見。チヴィタ・ディ・バニョレージョのような絶壁都市はイタリア中に結構あるのです。

 

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ぶどう畑いいよね・・・絵になるピースフルな喫煙タイム。最高です。

 

 

ウフィツィ美術館に行くためだけにフィレンツェに停車

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ガガガっと高速道路を北上していると、いつの間にかフィレンツェに到着。間にローマを挟んで2日連続フィレンツェという異常な事態の中、ウフィツィ美術館を訪問することが出来ました。

 

 

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ダンテ・アリギエーリの像。トム・ハンクスの『インフェルノ』、絶賛上映中のようですが、あまり感想を聞きませんね。

 

 

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とにかくこの日中にイタリアを脱出しなければならなかったので、食事も軽く済ませます。

 

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あーフィレンツェ凄い凄いー

 

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あああーーー

夕方ーーー

 

 

気づいたらスイス国境地帯の検問に並んでいた

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皆、死ぬほど飛ばすイタリアの高速道路。オービスは勿論存在するので、法定速度は守ろう。

 

と、気づいたら日は暮れ夜。車はなんだか車列に阻まれ動いていません。どこだここは!とおもったら、そこは スイス国境地帯にあったガソスタ。

 

気のせいか高級車が目立つ気がする。

 

そう、ついにイタリアを脱出したのだ!

 

スイスは一応EUには加盟していないので、何かと他のEUとは違う対応をしてきます。

車で越境する際には、パスポートチェック有りで車列も結構出来ます。ただし、アメリカ=カナダ間ほど質面倒くさい訳では無いのでご安心を。勿論、イタリアからスイスに変わると物価も一気に変わるので注意が必要だ。全てが高くてビビるぞ。

 

この後、我らアメリカ人3人+日本人1人をのせたプジョー208は、借りた場所であるオランダスキポール空港を目指し一気に加速。(寝ていたので覚えてない)

 

そのままサヨナラ

翌日朝にはなんとかスキポール空港に到着し、激突してきた虫がフロントマスクにこびり着いた状態で車を返却することが出来た。明らかに常軌を逸した酷使だったが、何も言われなかったぞ!流石ヨーロッパだ。

 

そのままKLMに乗り込み、さらばアムステルダム!

御覧いただきたいありがとうございました!!!

 

(KLMはオランダのフラッグキャリアだが、添乗員は金髪ポニテの超高身長スレンダー系姉貴が多い。空中の楽園であることを付け加えておく。)

〜〜〜〜

 

 

以上が、『2013年ヨーロッパ縦断』の全体像である。資料と記憶の欠如に悩まされた記事が多くなったが、今冷静に考えると恐らく2度と実行不可能なのでは、という内容なのは間違いない。ちなみに、この数ヶ月後、アイルランドからトルコへ飛ばされる旅を経験している。乞うご期待。  (劇終)

 

 

辛かったこと

今回の縦断の旅では一切洗濯が出来なかったのが辛かった。あまりにも弾丸ツアーすぎて、ホテル到着が深夜12時前後、出発も9時と早いので洗濯する暇が無い。

 

一方、車旅ならではのメリットは非常に多く、ここまでヨーロッパを車で旅するのが簡単なのか!と感動の念すら覚えたほど。

 

まず、レンタカー代がかなり安い。

もちろん、出発地点の物価によりまちまちだと思うが、少なくともアムステルダムのレンタカーは質は高く値段は日本より安く感じた。何よりもめっちゃ速いのが素晴らしい。もちろん、アウトバーンでは大活躍する。

 

コンパクトカーがあればどこでも行ける

中世自由都市の面影色濃い、ヨーロッパの都市。多くの旧市街地に車で乗り付けるのは難しそうだが、意外とそんなことは無かった。コンパクトカーであれば、十分どこでも行ける可能性があると判明した。ただし、高度な縦列駐車スキルと名古屋走り車線変更度胸が必要になってくるゾ!

 

国境越えが完全フリー

そりゃ不法移民も増えるわ!と突っ込みたくなること確実な、ボーダーコントロールの無さ、つまり国境がそもそも存在しないほどのフリーダムさにはビビる。イタリア、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、どの国をまたぐ時も時速100km以上で通過、その越境の感覚すら感じる事は無い。

 

ふらっと寄り道こそ我が覇道

イタリアはそこら中掘れば世界遺産が出てくるのではというほど、遺跡遺構が多い国。丘が多いので、道から目立つ丘が気になってしょうがないという時も有るだろう。そんな時は車を脇に止めて、グーグルマップでチェック。行く価値アリ、となれば10分後にはそこにたどり着けるワケである。これぞ車旅の醍醐味だ。

 

警察について

警察は勿論存在する。今回はイタリアがメインだったが、街中ではカラビニエリ(国家憲兵)とポリツィアは同じくらいの数を見かけた。一方、路上や高速では警察はほとんど見かけなかった。たまに明らかに200km以上で爆走するハイウェイパトロール的な車両を見かけた以外、存在感皆無。覆面がメチャクチャ多いのか、ここは日本と大きく違う部分だろう。少なくとも、スピード違反で停められることはない模様。

 

 

 

この旅のコスト(大体)

・移動費 

シアトル→アムステルダム往復航空券:経費 デルタ航空のマイル溜まった

レンタカー:経費

アムステルダムでのトラム:15ユーロくらい

スキポール空港からアムステルダムへの電車代:経費

 

・喫食

朝食はホテル付属、昼食は会場付属、夕食は経費

ほぼ自己負担ゼロ

タバコ関連:20ユーロくらい

飲み物:15ユーロくらい

酒:奢って頂きました謝謝

 

・土産物

50ユーロくらい。おそらくこの旅で一番使った。

 

計:おそらく、自己負担は20K円に届くか届かないか。もう少し飲食に金を使いたかった。

 

 

ヨーロッパ車で縦断2013アムステルダム→ローマその16:『夜間ローマ市街徘徊』 

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『ローマを歩くなら、夕暮れ時』

 

滞在時間が24時間にも満たなかった今回のローマだが、なんとなくそう思った次第。

何故かというと、夏のローマの夕暮れ時は陰影がハッキリ付くから。近代的なビルではない、昔の巨大建築の影がでかでかと広場に投げ出される。これがまた、ハッキリと青い空とオレンジ色の夕日を大きく切り取る。

 

 

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サン・ピエトロ大聖堂を観た後、石畳の街で次に行く場所といったらアソコしかありません。そう古代の廃墟!

 

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「あっ、廃墟だ」

 

何の先入観や事前知識も無しに、この写真を見たら廃墟にしか見えませんよね?

今見ても廃墟感ありますし。人っ子一人いませんし。

 

とにかく、廃墟がほど近いこの人気のない通りに無事に車を駐車することに成功しました。

 

ローマというかイタリアの路上駐車事情は正直良くわからなかった。

駐停車禁止とか停車禁止のサインは分かるが、白い枠があってもその周辺に料金メーターなどは一切ない。ここ、この国の首都だよね?

駐車してある車のハンドルには物々しい鉄のバーが括りつられてあって恐ろしい。

これで殴られたら死ぬだろう。

 

 

 

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というわけで、やってきたのは古代ローマの廃墟『コロッセオ』とー

 

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同じく廃墟の『フォロ・ロマーノ』。(の近く)

絶賛発掘調査工事中。発掘は終わらない!永遠に!

 

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ちょうど見渡せる小高い丘が近くにあったので、そっからコロッセオ観賞。

近くにはキッたねえゴミ箱と煙草の吸殻の山でTHE・ローマな感じ。

 

 

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なお、この時の時刻は午後8時。

明るい!!!

 

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なんとなくタバコ商材風に、コロッセオ。なんとなく、コロッセオ。

 

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こちらの真っ白の宮殿の様な建築物は、ヴェネチアでも登場した「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世」を称える記念施設『アルターレ・デッラ・パトリア』です。真ん中の巨大な馬に乗った銅像がご本人。

 

古代ローマの崩壊以降、ヨーロッパの中心はフランスやドイツに移り、イタリアは長い長い分裂田舎国家時代を1000年以上続ける訳ですが、これをようやく一纏めにしたのがエマヌエーレ2世。19世紀の事です。他のヨーロッパ諸国の歴史からしても、この再統一の偉業度はかなりのものなので、これだけ巨大な記念堂があるのも頷けます。

マジでデカいです。

 

トレビの泉のナンパ場感が凄い

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 その後は周辺を徒歩で移動しつつ、ジェラートなどを食べてそれっぽい観光にきたぜ!アクティビティもこなす。

 

中でもすごかったのがここ、『トレヴィの泉』!

人の数もさることながら、この場所に漂う一種のナンパ場感がすごかった!!

 

 

 

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泉の建築物自体は壮大としか形容のしがいがない、立派すぎる上に照明が素晴らしい石のかたまり。あまりにも綺麗なのでニセモノっぽい。

 

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この場所だけやたらと明るく感じてしまう。

水も暗がりでも照明のお陰でかなり明るく綺麗に見える。そりゃ恋人も来たくなるわというレベルのナイス光景。

 

だがしかし!!!

 

とにかく人が多い。夏なら肌と肌が触れるのは必須なほど激混みだ!

泉に金をばら撒きたいカップルが我先へと泉に近づこうとするので、とにかく混んでいる。夏コミの東→西ほど不快感はないが、外国人のヌルヌルの肌がくっつくのは間違いない。そしてそこから発展する異文化交流!!な現場を何度か目にしたぞ!

白人のナンパ力すげーなと思った。

 

 

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 実際に目で観た感じはこのくらい明るく感じる。

狭い路地を抜けると突然これ、なので少しびっくりするかも。

あと現地の糞ガキが結構いたので、スリなどには注意していただきたい!

 

2013年ヨーロッパ縦断車の旅その15 :フィレンツェ→ローマは車で3時間!そのままサン・ピエトロ大聖堂前に乗り付け突入

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■この日のタイムスケジュールは至ってシンプル。

朝ピサの斜塔付近で起床し、ピサの斜塔を見学、そのままフィレンツェに行って徘徊。

ウフィツィ美術館のチケットを予約だけしてそのままローマへ直行。なんだかんだ、午後4時くらいにはローマはサン・ピエトロ広場前の大通りについてしまった。

 

 

 

直線距離にしてみると300キロも無く、道路状況にもよるが3時間でフィレンツェからローマまでの到達は容易と思われる。イタリアの高速道路ドライビング事情がぶっ飛んでいる事を付け加えておく。

 

サン・ピエトロ広場前の人通りの少ない道に路上駐車し、サン・ピエトロ大聖堂を目指す。

 

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8月のイタリアともなればとにかく日が長い!

 

午後4時などまだまだ昼の部類。ピークは過ぎたものの、サン・ピエトロ広場にはそれでも多くの人が居た。それでも、午前に比べれば格段に快適に過ごせる。

 

ここ、サン・ピエトロ広場はあの『ダヴィンチコード』の続編映画『天使と悪魔』のメインロケ地となったことでも有名。劇中では爆発したり炎上したり散々な目に合っていたこの広場だが、普段は静かそのもの。ただ、とにかく広い。

 

 

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ユアン・マクレガーが空中から飛び降りたのはこの辺か?笑

 

ここでも何かを修復中の様子。

イタリアの文化財は万年修復中なイメージだが、実際縦断してみるとそれを肌で感じることが出来るのだ!

 

ちなみに、サン・ピエトロ広場を取り囲む列柱やらを考えたのは札の肖像にも選ばれたジャン・ロレンツォ・ベルニーニ。この列柱の数は372本にも上り、上に置いある聖人像は140体となかなかの数。

 

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さらにその1本1本の質実剛健なドーリア式列柱はかなり巨大。

サン・ピエトロ大聖堂入場の列に並び、最初に金属探知機のチェックを受ける。

 

で、中に入るにはタンクトップダメとか半ズボンサンダル不可とか、神経質な日本の旅行雑誌や責任を負いたくない腰抜けサイトは書いていますが、上の画像を御覧いただきたい。大丈夫!

 

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狭い幅にもかかわらず、4列といささか過剰気味な列柱だが、広場中央の特定の場所に行くと、全てが重なって見えるらしい。マジかよ。

サン・ピエトロ広場 - Wikipedia

 

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途中、スイス衛兵をみる事が出来る。

決してコスプレ野郎などとは思ってはいけない。

 

 

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といっても、かなり離れているので近くまで行って撮影することは出来ない。

出口付近で記念撮影には応じてくれるので、後にしよう。

 

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途中、充電中の警察EVカーを発見。

 

 

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定例ミサや列聖の際には、この柵の通路を教皇カーが巡回するんですよね。

ウザい物乞いやミサンガ黒人も居なくて観光客に優しいエリアだ。

 

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注意事項はこちら。

撮影はOKだけど、三脚とフラッシュは辞めといたほうが良さそう。

脱帽はマスト。飯も食うな。禁煙サインは当たり前に感じるが、キューポラに登った先の屋上は気持ちが良すぎるからか、吸い殻が落ちていた。犬もだめ。

 

 

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サン・ピエトロ大聖堂正面。立ち入る事は出来ない。

 

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夕方だったので、流石に光量が少なくなってきて暗い感じになりつつあった。

写真を取るのであれば、やはり太陽光が最大になるお昼辺りを目指した方が良さそう。

ステンドグラスの色合いもかなり変わってくるっぽいぞ!

 

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カラッとした天気な分、日陰に入るとかなり暗く感じちゃうんです。

 

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そんなこんなで、15分ほど並んで入場。もちろん入場料無料。屋上に上がるのは有料。

この時はそんな余裕無かったのでもちろん上がりませんでした。

 

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カメラのISOが上がっているのでこんな絵ですが、実際はもっと薄暗い印象です。

その分、内部の巨大感はかなりのもの。

 

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有名な地下のネクロポリスに通じる入り口。ツアーに参加すれば入れるみたい。

この時も中に入っていく人達を見かけた。

 

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天井がとにかく高いですね。同行していたアメリカ人はお祈りをするため、奥にある主座に向かっていきました。実際に本気でお祈りしている人は意外と少ない印象。

 

 

 

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とにかく全てがでけえ

 

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筆者はクリスチャンではないので、あまり邪魔にならないように見学をして出てきました。ラテン語が読めればきっともっと面白いと思うのだが・・・

 

すると、ヴァチカン市国の有力産業であるヴァチカン市国郵便局があったので、切手を購入して日本に向けて手紙をしたためました。

 

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投函はこの世にも珍しい黄色いポストへ。ヴァチカン市国の珍しい消印がおされて郵送されるのですが、案の定日本の自宅へは届きませんでした

 

 

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黄昏のヴァチカン。建物が総大理石だからか、夏の空だったからか、やたらとコントラストの差が激しい場所でした。

いよいよこの「レンタカーで欧州縦断」の旅も目的地ローマにたどり着いてしまし、終盤といったところですが、実はあまりローマでやることを考えていなかったという事実が発覚。もはや「ドライブそのものが目的だった」という感もありますが、果たしてどうなるのでしょうか?

(続く)

 

 

 

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