2013年9月15日 アメリカロードトリップ11日目
往路から一転、心穏やかな道が延々と続いているI-70WEST。このまま「イントゥ・ザ・ワイルド」のように大自然と一体化するのも悪く無いだろうという事で、コロラド州からさらに西へ進みアメリカ人が大好きな大自然ステイト「ユタ州」へと向かう。
ユタ州は国立公園の宝庫
ユタ州は一見ただの砂漠エリアにしか見えないが、実際は5つの国立公園がある自然のワンダーランド。アーチズ国立公園、ブライスキャニオン国立公園、ザイオン国立公園、キャニオンランズ国立公園、キャピトルリーフ国立公園が点在している。
ユタのアーチズ国立公園へ向かう
で、結局コロラドから一直線に行けるアーチズ国立公園に行くことにした。ザイオン国立公園も捨てがたかったが、アーチズの方がぱっと見のインパクトが大きかったのでこちらを選択。朝にコロラドを出発し、午前中にはアーチズに到着。
前日に一帯を豪雨が襲い、公園への入場規制などが不安になりつつもアーチズ目指して駆ける。コロラドからユタへかけては広大な平原が広がる。
ドクターペッパーとホットドッグが昼飯。
何は無くともガソスタを見つけたら即給油。これでいつ遭難しても平気。
Archview Resort
アーチズ国立公園の直前にあった旅人が集う小屋。周りにはマジで何も無いので、街のウォルマートとかで水などは買っておいた方が賢明。食品コストはかなり高い。
周りの景色もだんだんとオレンジ色一色になってゆき、入り口に辿り着く頃には完全に別の惑星に来てしまったかのような錯覚を覚えるほど。入場料を払い、管理官に「アーチズのメインのアーチのところには行けないヨ!」と言われて落ち込むも、もはやそれどころではない周りの風景にテンションもクライマックスアフターバーナー。
まずはビジターセンターの駐車場に向かい、トイレ休憩と情報収集をする。
ここがこの広大な国立公園でほぼ唯一のオフィシャルな建物っぽい。
生息する動物などを学習することができる。
建物はかなり大きく、有名なアーチの模型があるので事前学習に最適。
結構真剣に公園内でトレッキングを考えているなら、動植物について知っておくことは非常に重要。特にヘビとかヘビとかヘビとか…
水
アーチズでは水場がとにかく少ない。なので、入り口のビジターセンターではとにかく「水の確保」を訴えている。ウォルマートで売ってる5Lポリタンなどを活用しよう。
こちら、まず目に飛びこんでくる巨石
その名も「バランスストーン」。とにかくすごい。
「2つで十分ですよ!!!わかって下さいよ!!!!」と聞こえてきそうな岩。
公園内の道路からは遠くて近づけないも、遠くには数多くの奇石が点在している。こちら250mm望遠でこの絵、300mm以上は欲しいところか。
自然の神秘すごい。
このアーチズも他の国立公園と同じく、非常にゆっくりなスピードで車を走らせ、途中途中にある見学ポイントで降りて30分くらい見学する、ということの繰り返しです。
まともにサボテンを見るのも初めてだったので感動する。
そしてこちら、奥の方に道路がサークル状になっている場所があり、ここを起点にトレッキングをすることが出来る。しかも、登山道のようにはっきりしたルートが無い上に柵などもあまりないのでやり方によってはかなりハードな登山も行えると思われる。また最低2Lとかの水の携行が指示されているなど、そこそこガチ登山ルートとなっている。
「デビルズ・ガーデン」という場所です。個人的には夜になると巨大な岩が悪魔に見えるからだと思いました。
トレッキングルート入り口。簡易便所がある。混んでる。
序盤こそ、そこそこ観光客も多いのだが、奥に進めば進むほど誰もいなくなり、完全に1人になる時間が結構続く。これ遭難者絶対出るよなあ…と思いつつも、ケルンや◯印を目印にルートを進む。
アニマル度も高いので、リスは結構目にする。かわいい。
うさぎも偶に出現する。さらに大型の哺乳類も居るはずだが、目撃することは無かった。
比較的整備された登山道では、結構な人通りがある。
「DIFFICULT HIKING」
しかし何箇所かは登攀技術を要するポイントもあるので、自由に探検したい人には楽しすぎてしょうがないと思う。焚き火の跡も幾つかあったので(多分禁止されているはず)、深部では皆自由にサバイバルしてそう。
↑このような場所では、一応メインルートのようなものはあるものの、獣道など無数にあるので皆思い思いの我が道を歩いていた。
有名な「ランドスケープ・アーチ」。長い。
眺めが非常に良いので楽しそう。
また起伏が非常に激しい、というか普通に岩山に登ることになるので高所恐怖症の人は行かないほうが、良いでしょう。柵とか一切ないです。高度感が半端ないです。
そこら中にアーチがある。実に面白い。
また公園内では日本人に会い、ザイオンは雨でダメだったとの事。やはり国立公園系は管理が厳しいので余裕のある日程を組まないとちゃんと見れないですね。
岩山に登ってみる。眺めは抜群。
周りには誰も居なく、独りでこの眺めを独占できると思うと気分が良い。
と思ったら小さな隣人が居ることに気付く。意外と人に慣れている模様。
夕暮れは夕暮れ時で光の変化を楽しめる。写真を撮る上でも非常に面白い。
夜になると人影に見えるような巨石も。
空気が澄んでいるので、月もバッチリ見れる。
という感じで7時ころにはアーチズから撤退。キャンプしたかったなあ。